男性の育休に取り組む ご当地イクメン&イクボス取り組み

神奈川県平塚市 ご当地イクボスの取組

更新

平成30年度イクボスプロジェクト「こんな会社で働きたい!~人材が集まり定着する会社とは~」を開催しました

イクボスが増えた平塚市は「働きやすいまち」「働く人に選ばれるまち」になる。
そして、男性も女性も誰もがみんな活躍できるまちになる。
そんな思いで始まった「平塚市イクボスプロジェクト」。

4回目となる今回のシンポジウムは、これから働く人、求職している人はどんな働き方を望んでいるのかをテーマに、人材が集まり定着する会社へのヒントについて考えました。
 
第1部は、働くことの「今」と「未来」を調査・研究し、発信している(株)リクルートジョブズ ジョブズリサーチセンターのセンター長による基調講演を実施しました。
第2部は、大学生・高校生が働くことへの想いをパネルディスカッションで発信しました。
最後に、イクボス企業普及のために作成した「平塚市イクボス宣言登録企業ロゴマーク」とステッカーの発表を行いました。

日時: 2018年11月14日 (水) 14時~16時30分  

場所:平塚市勤労会館 3階 大会議室 (平塚市追分1番24号 )
主催:神奈川県平塚市人権・男女共同参画課

参加者:54名

内容:
【第1部】基調講演 「中小企業は人材不足にどう取り組むべきか」
講師:株式会社リクルートジョブズ ジョブズリサーチセンター
   センター長 宇佐川 邦子 氏
   リクルートグループ入社後、一貫して求人領域を担当。2014 年4 月より現職。
   各々の業界の特色を踏まえ、求人・採用活動、人材育成・定着、さらに定着促進
   のための従業員満足のメカニズム等、「雇用に関する課題とその解決に向けた新
   たな取り組み」をテーマに講演・提言を行う。


日本全体が人材不足の中、人に選ばれる会社をどう作るか。今、日本や平塚市に起きている状況について、宇佐川氏からデータで分かりやすい解説がありました。
また、若者・女性・シニアの仕事選びのポイント、若者の離職の実態、今後の懸念(介護との両立)について調査データに基づいて丁寧に解説されました。解決には「志向性に合わせた働き方やライフイベントに合わせて乗り換えができるような短時間勤務の仕組みを作っておくと、それが新規採用や離職防止・定着(育成)への究極の選択肢になること。働くことを生きるという中に位置付けたとき、みんなが活き活きと働き続けられて人生も楽しめる、それを実現するためにイクボスは非常に重要。いろいろなものとの両立が重要な時代になっている中、多様な働き方を作って、どのような状況になっても働き続け、活躍し続けるために、是非イクボスを仕掛けて欲しい。」と、成功している企業の実例も紹介しながら、お話しいただきました。
【参加者の声】
・労働市場の全国的な傾向と平塚の傾向や男性、女性が企業に求めていることの違いが参考になった。
・固定観念で男性、女性それぞれの役割を決めつけ、業務分担していないかとの投げかけが響いた。
・高齢者、女性、若者の志向性が分かった。
・若い人たちにとっては、ワーク・ライフ・バランスが働く上で前提であるということがデータを見ても分かった。
・今後の若者の労働力不足と高齢者活用に活路があることが理解できた。そのためにも働きやすい職場をつくることが重要だと感じた。
・社員が働きやすい職場とはどのような職場か、勉強になった。
・「働きたい組織」・・・経営者側の思い込みが強かったことが分かった。


【第2部】パネルディスカッション「若者の本音を聞く!私はこんな会社で働きたい」
パネリスト:東海大学政治経済学部経済学科 3年生2人
      県立平塚工科高等学校 3年生
      県立平塚商業高等学校 3年生

基調講演に続き宇佐川氏の進行で、どんな仕事・働き方をしたいか、会社選びで譲れない条件など、率直な意見を聞きました。会場からは、求人情報で一番参考にしたもの、人間関係の良さはどこで感じるか、などの質問がありました。

パネリストからは、働いてもずっと続けたい趣味などがあるので、そのための時間は確保したいと思っていること、会社選びにあたっては給料よりも、自分の成長を考えて資格取得支援や教育制度の有無などを見ているとのこと、将来家庭を持ったときの生活も考えて、休日や長期休暇の日数、有休や育休制度の取得率や復職率も見ているとの回答がありました。
また、その会社で働けるかどうかを考える重要なポイントとして、何よりも職場の雰囲気、上司との関係を挙げ、企業訪問やインターンシップなどでの先輩の話、その時の人事担当者などの対応(態度)などを見て考えているとの意見がありました。

宇佐川氏からは、入社後のミスマッチを減らすためにも、入社して2~3年の先輩と座談会を設けたり、インターンシップなども有効であること、人間関係については、「コトやモノについて叱られている」と感じているうちは指導となるが、「人間性を否定されている」「嫌わられている」と感じると人間関係が上手くいかないと捉えてしまうので、怒る、叱るなどの場面で叱る側の意図が届かない場合は、当事者同士ではなく第三者が「あなたのことを否定しているんじゃない、頑張って欲しいと言っている」という意図を翻訳してあげると良い、とのお話がありました。

【参加者の声】
・今回のようなパネルディスカッションは興味深い。今の若手の考え方などが分かる。
・時間の使い方の多様性が選択できる会社がいいということが分かった。
・実際に若い人たちの声を聞くことができ、先を見ている視点を知ることができた。コミュニケーションを大事にしている点など。
・学生は我々の世代と異なり、ゆとりやコミュニケーションが良い企業を重視する傾向であることがリアルに感じられた。
・人事担当者の接し方等「生」の声が聞けたことが参考になった。


平塚市イクボス宣言登録企業ロゴマークの発表
2018年11月に完成した「平塚市イクボス宣言登録企業ロゴマーク」を発表しました。登録企業になると、イクボス企業であることのPRに活用されます。


  ロゴマーク       参加されたイクボス宣言企業の皆様とステッカー

イクボス宣言登録企業募集中
イクボスの広がりを促進し、子育てや介護をしながらでも働きやすい企業が市内に増えるよう「平塚市イクボス宣言企業登録制度」を創設しました。
これは、働きながら子育てや介護をしたり、趣味の時間を充実できるよう、従業員のワーク・ライフ・バランスを実現するために「男女がともに働きやすい環境づくり」や「子育て、介護を行う従業員への支援」などに積極的に取り組んでいる企業・事業所を登録する制度です。

登録企業のメリットとして次のものがあります。
1 市民の皆様へのPR
2 入札での配点、インセンティブ発注
3 市の補助金の補助率引き上げ
4 市制度融資の信用保証料補助限度額引き上げ

詳しくはこちら
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/jinken/page42_00011.html