プロジェクトを知る イクメンプロジェクトの活動紹介

イクメンプロジェクトの活動レポートをご紹介いたします。

「イクメン推進シンポジウム2020」を開催しました!

2020年11月20日(金)「イクメン推進シンポジウム2020」を開催しました。
今回はじめてオンライン配信を行い、2000名を超える皆様にご視聴いただきました。

当日は、「イクメン企業アワード2020」「イクボスアワード2020」の受賞企業・受賞者の方の表彰、取組事例の紹介に加え、男性の仕事と育児の両立や育児休業取得促進に関する理解を深めるためのパネルディスカッションを行いました。

当日の模様のアーカイブ動画は下記URLよりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=0NrgyVUhJ2A&t=4865s

 厚生労働省 雇用環境・均等局 坂口卓局長(抜粋)

ご受賞された受賞企業、管理職の皆様、誠におめでとうございます。田村厚生労働大臣よりご挨拶を預かりましたので、代読させていただきます。

受賞企業、管理職の皆様方に心からお祝いを申し上げると共に、日頃から仕事と育児を両立しやすい職場環境づくりにご尽力いただいておりますことに深く敬意を申し上げます。

男性が積極的に育児を行うことは、子育て環境の充実や女性の継続就業の観点からも非常に重要です。しかしながら男性が育児に関わる時間は国際的に見ても日本は1時間あまりと低い水準です。男性の育児休業取得率は近年上昇傾向にあるものの、未だ7.48%にとどまっています。

この状況を改善するため、イクメンプロジェクトや男性の育児休業取得に取り組む事業主への支援、子育てをしやすい企業の認定制度である「くるみん認定・プラチナくるみん認定」の普及などに取り組んでおります。また、労働政策審議会において男性が育児休業を取得しやすい職場環境の実現についてご議論をいただいております。

受賞企業、受賞者の皆様のこれまでの取り組みはこうした動きを先取りするものであり、他の模範となる素晴らしいものであります。受賞された皆様には引き続きそれぞれの取り組みを推進し、リーディングカンパニーとして男性の育児休業取得を牽引いただくよう、お願いします。

シンポジウムにご参加いただきました皆様におかれましても、受賞企業・受賞者の取組を参考に、仕事と育児を両立できる職場環境づくりを進めていただきますようお願いします。

総評写真

イクメン企業アワード2020 表彰式

両立支援部門

「イクメン企業アワード両立支援部門」は、男性の仕事と育児の両立を積極的に促進し、業務改善を図る企業を表彰するものです。

表彰写真
イクメン企業アワード
2020両立支援部門 受賞企業(五十音順)
グランプリ 株式会社技研製作所(高知県)
積水ハウス株式会社(大阪府)
奨励賞 双日株式会社(東京都)
理解促進賞 江崎グリコ株式会社(大阪府)
特別賞 (コロナ対応)日本航空株式会社(東京都)
(地方特別)株式会社プロトソリューション(沖縄県)
ikumenaward
○受賞各社の評価ポイント
◎グランプリ
株式会社技研製作所
製造現場での社員のニーズを踏まえた男性育休の推進
  • ・男性育休取得促進のための施策の実効性が高く、採用活動にも活かしている。両立支援が夫婦による育児を前提とした設計になっており、共感度が高い。
  • ・社員のニーズを踏まえた育休取得促進、両立支援に向けた取組が具体的に実施されている。また、業務効率化に向け、各職場での業務改善活動などの取組を進めるとともに、社内広報をうまく活用して全社的な雰囲気の醸成と取組を実施している。
    不測の事態にも対応できる仕事の進め方として、チームメンバーのスキルの把握・属人化排除に取り組んでいる。
  • ・コロナ禍を、5つのレス(ペーパーレス・通勤レス・出張レス・オフィスレス・社宅(転勤)レス)への挑戦へのきっかけにしている。
オンライン参加
積水ハウス株式会社
男性目線での“育休が取得しやすい工夫”、「イクメン休業」の確立
  • ・会社独自の「イクメン休業」の取得率100%を目指すとともに、自社の戦略に合わせ育休取得計画書作成を重視
  • ・トップ自らが旗振り役となり、「イクメンフォーラム」をはじめとする社内イベントやガイドブック作成など、育児と仕事の両立について全社を挙げてメッセージを発信、支援し職場環境を整えている。
  • ・対外的に「育休を考える日」「イクメン白書」作成に取り組み、啓発の活動に尽力している。
  • ・男性従業員の1か月以上の育休取得率が100%。最初の取得日から1か月間を有給扱いとし、昇給昇格・賞与・退職金の算定に影響しないなどキャリアへの配慮が伴っている。
◎奨励賞
双日株式会社
社員の仕事と育児の両立環境を重視した取組、コロナ禍での特別休暇創設や段階的復職の特別措置などの迅速な対応
  • ・育休取得率23%から2年の間に育休取得率が50%と大幅に増加。
  • ・セミナーやファミリーサポート休暇、フレックスやシッターなど、育児支援から働き方支援とキャリアを止めないための多方面からの取り組んでいる。
  • ・単なるテレワーク率の向上のみならず、在宅と出社の組み合わせでの生産性を追求している。
  • ・休園・休校で休まざるを得ない社員に対して、有給の特別休暇を創設。時短勤務よりも更に短時間のテレワークができる段階的復職の特別措置を設置している。
◎理解促進賞
江崎グリコ株式会社
子ども向け菓子が発祥の食品メーカーならではのアイディア・技術で、社会に「イクメン」の存在を発信
  • ・子育てアプリ提供、パパあそび動画、官公庁職員とのパパ座談会、コロナ禍でのオンライン「ミルク調乳指導」など様々な取組を行っており、菓子の食品メーカーならではのアイディアと技術で、社会に「イクメン」の存在を発信、貢献している。
  • ・テレワークの導入とノウハウの確立により、2020年8月時点でも出社率20%の上限を設定して積極的に実施することで、コロナ禍での育児と仕事の両立を実現している。
◎特別賞(コロナ対応)
日本航空株式会社
どんな状況でも社員が活躍できる環境を整備
  • ・緊急事態宣言下でリモートワーク実施率をスピーディーに上昇させた後もルールを定め、その後の働き方改革につなげている。
  • ・ワークスタイル変革等の取組を通じて、時間の制約にかかわらず社員が活躍できる環境を整備している。
◎特別賞(地方特別)
株式会社プロトソリューション
社員の成長とニーズを理解し、自社の技術を生かした独自の取組
  • ・テレワーク導入が難しいといわれるコールセンター業務を在宅で行えるようにする環境整備を行っている。
  • ・社員の能力開発・キャリア形成と両立させる残業のない働き方を目指し社員の定着に取り組んでいる。
  • ・感謝を伝えるアプリの開発など、自社の技術を生かした独自の取組を進め働きやすい・働きがいのある職場環境づくりを行っている。
オンライン参加
受賞企業6社の取組事例集はこちら

イクボスアワード2020 表彰式

部下の仕事と育児の両立を支援する管理職=「イクボス」を企業からの推薦によって募集し、表彰するもので、今回は48人の応募の中から、グランプリ2人、奨励賞1人を選定しました。

表彰写真
イクボスアワード2020 受賞者(五十音順)
グランプリ 社会福祉法人スプリング
大久保 友紀子
株式会社スープストックトーキョー
西谷 達彦さん
奨励賞 株式会社ビースタイルホールディングス
松浦 修治さん
ikuboss
○受賞者の評価ポイント
◎グランプリ
大久保 友紀子氏(社会福祉法人スプリング)
人手不足の介護業界において、ICT等様々な面での業務効率化
  • ・人材不足が課題となっている介護業界において、ICTによる業務効率化や、身体的負荷を軽減するノーリフティングケアを主導している。
  • ・コロナ禍においても部下の行動を制限することなく、感染予防対策をしっかり行った上で日常生活を継続できるよう支援している。
オンライン参加
西谷 達彦氏(株式会社スープストックトーキョー)
自身の育児経験をワークにつなげるシナジーを体現
  • ・「全員で情報を共有すること」「ルーティン業務のマニュアル化」といった働き方改革に必要な事柄をチーム内に徹底している。
  • ・自身の体験をもとに「子どもに安心して食べさせることができる離乳食」の開発に携わるなど、育児の経験をビジネスつなげるシナジーを体現している。
◎奨励賞
松浦 修治氏(株式会社ビースタイルホールディングス)
子育て社員が多い環境でパフォーマンスが出せるオリジナル有効策
  • ・社内に子育て中の社員が多く、育児休業取得予定者も複数いるなかで、タスクを可視化、相互サポート、業務の優先順位付けなどを率先して行い、チームのパフォーマンスを上げている。
  • ・コロナ禍の在宅勤務トラブルにも対応し、スタッフ間のサポート体制を組んでいる。
受賞したイクボス3名へのインタビュー集はこちら


■駒崎 弘樹氏 総評(個別企業向け発言以外の抜粋)

受賞の企業の皆様ご受賞おめでとうございます。

2014年から始まり今年で8年目になり、今年も全国から多くの企業の皆様に応募いただきました。
今年は新型コロナウイルス感染症による企業活動への影響もあって大変な中、男性の育児休業取得、育児と仕事の両立を促していくことは例年に比べより難しかったのではないかと思います。受賞された企業・イクボスの皆様は、その厳しい環境の中非常によくトライされていると思う。

こうした素晴らしい企業やイクボスが増えていくことによって企業内変革が進んでいくと感じている。
皆様方が模範となってぜひ企業・社会を変えていただきたい。
この日本の働き方を変え、子どもたちと笑って過ごせる、男女関係なく子育てに関わり続けられるそんな社会を共に作っていっていただきたい。

総評写真

当日のプログラム等はこちら
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/symposium/2020/


イクメンプロジェクトチャンネルも併せてご覧ください!

「イクメンスピーチ甲子園2020」決勝大会を開催しました!

今年のイクメンスピーチ甲子園の決勝大会を、THE BBQ BEACH in TOYOSU(東京都江東区)にて開催いたしました。昨年に引き続き「イクメンオブザイヤー2020」と同時開催しております。

「育児と仕事の両立」など、育児に関するご自身のエピソードを募集し、書類審査を経て決勝進出した3名がステージ上でスピーチ。伊藤翼さんが優勝し、新たな「イクメンの星」が生まれました。
決勝進出者の熱のこもったスピーチを審査員をはじめ会場の皆様が聞きいっていました。

当日の模様はイクメンプロジェクト公式チャンネルで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=_t17vdOZdhE&t=1320s

開催概要

■日時 2020年10月18日(日)
 13:00 〜 13:30 イクメンスピーチ甲子園2020 決勝大会
 (14:00~15:00 イクメンオブザイヤー2020)
■場所 THE BBQ BEACH in TOYOSU(東京都江東区豊洲6丁目9番3の一部)
■プレゼンター・審査員
 おち まさと 氏(イクメンプロジェクト推進委員)
 福井 聡さん(第9回イクメンの星)
 橘 信吾さん(第13回イクメンの星)
 上笹 遼さん(第21回イクメンの星)

表彰写真
プレゼンター・審査員と決勝進出者3名による記念撮影

イクメンスピーチ甲子園2019 決勝スピーチ

【優勝者】 
伊藤 翼氏
出場者
押川 剛⼀郎氏
出場者
河野 義広氏

【優勝者】 伊藤 翼氏

【エピソードタイトル】

きっかけは寝かしつけ

【エピソード概要】
第二子出産後に6ヶ月間の育休をとりました。少しでも暮らしに馴染むようにエプロンをつけて取組み、育休で少しでも成長した姿を見せようと勉強もしました。

大変だったのは長時間かかる娘の寝かしつけでした。 乳幼児の睡眠について学び、それまでは1〜2時間かかっていたものが10分でできるようになり、自分の睡眠不足や妻も自分の時間も確保でき、家族全体が幸せになりました。

コロナで長男の幼稚園が自粛の中、ワンオペ育児に困って誰かに助けて欲しいと本気で思ったりもしました。その中で、娘が自分で寝られるようになり上の子と遊ぶ時間を確保できたことが嬉しかったです。

復職後も18時頃までに帰宅するようにしました。妻と夕飯・お風呂・寝かしつけを分担し、長男にも役割を与え、文字にして張り出し、見える化することで自主性を育み、楽しみながら取り組めました。

また、在宅勤務も活用し、生産性を向上させる働き方を実践することで仕事と家庭のワーク・ライフ・バランスを現在も継続しています。

周囲育児に関する相談を受けるようになり、自分だけで終わるのではなく次に繋げていく意識も持つことができました。

職場に戻ってからは「製造業界からイクメン文化を牽引するんだ!」をキーワードに社員向けのレポートを公開したり、講座を開いたりして、育児の楽しさを伝える活動をしています。

毎日が楽しくなり家族の笑顔も、人との繋がりも増え、イクメンの風土を作っていこうと決意でき、育児休業の間、素晴らしい時間を過ごすことができました。

伊藤 翼氏

【決勝進出者1】 押川 剛⼀郎氏

【エピソードタイトル】

育休での学びを社会に還元

【エピソード概要】
私は第3子が生まれた時、子どもが全員未就学児だったこともあり、産後の妻の負担や家族としっかりと向き合う時間が欲しく、半年間の育児休業を取得しました。
長期間の育休を取得することは社内では珍しかったので多少の迷いはありましたが、職場の理解もあり決断することができました。

育休中、子どもの日々の成長を間近で見て関われたことはかけがえのない貴重な経験でした。同時に育児の大変さを実感し妻へ感謝の気持ちが芽生えました。

子どもたち全員が号泣してしまい埒が明かなくなったこと、1人が体調を崩すと皆体調を崩してしまったことなど、私も初めてのことが多く泣きたくなることもありました。

この経験を経て、育児はすべてをコントロールしようとするのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、自分自身の心に余裕を持つことが必要だということを学びました。それは復職したあと職場でマネジメントをする上でも役立っています。

育休を経て育児・家事に積極的に取り組み、妻と話し合う機会も増えたことで、以前よりも育児と仕事のバランスが取れてきていると感じています。子どもの行事に参加するため、計画的に仕事に取り組むようにもなりました。

また、子どもの「初めての経験」を間近でみてチャレンジ精神が湧いてきて、会社のプロジェクトへの参加、資格の取得など新たなことに取り組む毎日を過ごしています。

男性の育児が当たり前になり、「イクメン」という言葉がなくなることをめざし、今後は男性の育児への積極的参加を後押ししていきたいと考えています。

押川  剛⼀郎氏

【決勝進出者2】 河野 義広氏

【エピソードタイトル】

目にするものすべてが研究対象

【エピソード概要】
仕事のスケジュール上、長期の休暇を取得することは出来ませんでしたが、育児に専念する期間として2週間の育児目的休暇を取得しました。

子育ては発見の連続でした。わたしは育児を通じて子どもや親の2つの側面があると感じました。
「赤ちゃんは生まれながら科学者」だと言う言葉があり、育児を通じて3つの発見がありました。
①育児休業期間、育児を覚えながら子どもに愛着をもって接することができました。
②子どもの近くで言葉で話しかけることで、反応を見ることができました。
③仕事との相乗効果が生まれ、以前より考える時間が増え、効率の良い仕事ができるようになりました。
身近な若者に育児の様子を見せる機会があったときには、積極的に経験を伝えています。近い将来育児を経験する彼らの参考になればと思っています。

育児休業期間から今に至るまで、私は「見たものや感じたことを言葉にして語り掛けること」を心がけています。息子の誕生を機にベビーサイン講師の資格を取得した妻に教えてもらいながら、息子と一緒に勉強しています。新しい言葉やサインをどんどん覚え、成長する息子に追いつくのは大変ですが、成長を見守りながら育児を楽しみたいと思います。

河野 義広氏

表彰式

プレゼンター・審査員と決勝進出者3名による記念撮影

見事優勝に輝いた伊藤さんにはトロフィーを贈呈。また、決勝進出者3名全員にも会場からプレゼントがありました。
さらに、優勝した伊藤さんにはイクメンプロジェクトが行う様々な活動に「イクメンの星」として活動していただいております。今後当ホームページ内でご報告してまいります。
引き続きご期待ください。



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