プロジェクトについてイクメンプロジェクト趣旨
プロジェクトの背景
多くの男性は、育児に意欲を持っています
男性の育児休業取得率は17.13%(2022年)*1にとどまっていますが、育児休業の取得希望がありながら取得できなかった男性社員の割合は29.9%*2となっており、希望が十分かなっていない状況にあります。
また、日本の男性が家事・育児をする時間は他の先進国と比べて最低水準となっており、そのことが子どもをもつことや妻の就業継続に対して悪影響を及ぼしています。
このため政府では、男性の育児休業取得率を2025年までに30%に上げることなどを目標に掲げ、ワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)の実現に取り組んでいます。
*1 厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」
*2 株式会社日本能率協会総合研究所「令和2年度仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業 報告書」
プロジェクトの目的
社会全体の成長を目指して
2009年、男性も子育てしやすい社会の実現に向けて育児・介護休業法が改正され、「パパ・ママ育休プラス」制度の導入等をはじめとする新制度が2010年6月30日にスタートし、男性が育児休業を取得しやすい環境づくりへと大きな一歩が踏み出されました。
「イクメンプロジェクト」はこのような制度見直しと合わせ、社会全体で、男性がもっと積極的に育児に関わることができる一大ムーブメントを巻き起こすべく、2010年6月に発足し、以降、様々な活動を展開してきました。
2021年6月に改正された育児・介護休業法では、男性の育児休業の取得を促進するための新たな制度「産後パパ育休(出生時育児休業)」が創設され、2022年10月からスタートしました。
また、それに先立ち、2022年4月からは、①研修や相談窓口の設置など育児休業を取得しやすい職場環境の整備を行うこと、②これから子どもが産まれる従業員への育児休業制度などについて個別周知・意向確認を行うことが企業に義務付けられ、これまで以上に男性が育児休業を取得しやすくなりました。
これらの制度改正は「イクメンプロジェクト」のこれまでの活動成果の1つであると捉えていますが、同時に男性の育児休業は新たなステージに突入したものと捉えています。
これからの「イクメンプロジェクト」では、新たな制度である産後パパ育休や企業の取り組みなどが社会に浸透・定着し、あらゆる職場で男性が育児休業を取るのは当然、となることを目指しています。
「イクメンプロジェクト」はこれからも、プロジェクトの内容・実施方法などについて協議するため、各分野の有識者等で構成される推進委員会を設置し、育児を楽しんでいる・これから楽しみたいイクメンの皆さん、ご家族や企業・自治体等イクメンサポーターの皆さんとともに、時代を牽引していきます。
プロジェクトの内容
サイトを情報発信の起点とし、さまざまな活動を展開
イクメンプロジェクトでは本サイトを情報発信の起点とし、イクメンとイクメンサポーターのプロジェクト参加を推進していきます。趣旨にご賛同いだける個人の方、企業、自治体等団体の方の参加をお待ちしています。
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Web
・企業の事例集や研修資料・動画の公開
・育児体験談の掲載
・イクメン企業宣言・イクボス宣言の掲載
・イベント告知など -
イベント
・各種セミナー、シンポジウムなどの企画・運営
・地域発信型のイクメン普及活動をサポート
・参画企業との連携による活動など