プロジェクトについてイクメンプロジェクトの活動紹介
イクメンプロジェクトの活動レポートをご紹介いたします。
- 2017.12.21「イクメンの星」による出前講座を岩手大学で実施
- 2017.12.18「イクメンの星」による出前講座を静岡県立大学で実施
- 2017.11.30「イクメンの星」による出前講座を山口大学で実施
- 2017.11.20「イクメンの星」による出前講座を東洋学園大学で実施
- 2017.10.24イベントレポート【イクメン推進シンポジウムを開催しました!】
- 2017.10.15「イクメンスピーチ甲子園2017」決勝スピーチ
- 2017.06.17「ファザーリング全国フォーラムinおおいた」でセミナーを開催
「イクメンの星」による出前講座を岩手大学で実施
前回の静岡県立大学での実施に続き、第4回目は岩手大学にて実施しました。第9回「イクメンの星」福井 聡 氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立における自身の体験談についてお話しいただきました
実施概要
■日時 平成29年12月21日(木)13:00~14:30
■場所 岩手大学
■講師 海妻 径子 氏(岩手大学 人文社会科学部 教授)
福井 聡 氏(第9回「イクメンの星」)
講座内容
はじめに、「イクメンの星」による体験談の導入として、海妻氏より日本における男性と女性の性別役割分業の歴史、ドイツを例とした労働時間の短縮を進めたことによる性別役割分業の変化、諸外国の男性の家庭進出推進施策などについて解説いただきました。
その後、福井氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立について自身の体験談をお話しいただきました。長女誕生時に10ヶ月間の育児休業を取得した福井氏。取得のきっかけは、専業主婦だった妻の就職希望を叶えるためだったそう。取得前の育児休業に対するイメージは、家に1日中いることができて、資格取得のための勉強や読書の時間を確保できるのではと思っていたと話す福井氏。しかし、実際は育児『休業』というほど甘いものではなく、育児だけでも想定外の忙しさだったそう。子育ての合間に家事を行うことの大変さや、会社にいる時とは違い、人と話す機会や評価される機会がないということに始めはストレスを感じ、葛藤があったと話しました。それでも、早朝にジョギングをするなど自分一人の時間を作ったり、子どもがお昼寝している間の時間を勉強に費やして資格取得を果たしたりするなど、自分なりのストレス解消を行ったそう。また、育児休業取得中は地域との交流が増えて人間関係が豊かになったことや、仕事に対する姿勢の変化として、働くことの楽しさへの気づき、会社への感謝・仕事のやりがい・周囲への配慮に繋がったことなど、育児休業取得のメリットを複数見出したと話し、「40年のキャリア人生、1年くらいは仕事や自分を見つめ直す時間を作ってもいいのでは」と学生にメッセージを送りました。
体験談のあとは、海妻氏と福井氏によるトークセッション、福井氏と学生による質疑応答が行われました。「男性の育児休業取得に対する周囲の反応も、そのうち変わるものではないか」という海妻氏の質問に対し、福井氏は「時間が解決するということもある。学生の皆さんが社会人になる頃には、育児・家事を経験した男性上司も増えているはずなので、理解も進み、仕事と家庭の両立をしやすい環境にあると思う」と答えました。
学生からは、「ストレスをどう変えていったのか、また、生活スタイルを変えて資格までとったという話」、「福井さんが育児休業中に家庭生活に対して感じた感想(当初の印象との違い)と自分なりに時間の使い方や物事の捉え方をアレンジしていく過程」、「男性が育児休業を取ることによって、家事・育児をする女性の心情が感じられたこと」などが印象的だった話としてあげられました。
「イクメンの星」による出前講座を静岡県立大学で実施
前回の山口大学での実施に続き、第3回目は静岡県立大学にて実施しました。第19回「イクメンの星」鎌谷 祐貴 氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立における自身の体験談についてお話しいただきました。
実施概要
■日時 平成29年12月18日(月)10:40~12:10
■場所 静岡県立大学 草薙キャンパス
■講師 国保 祥子 氏(イクメンプロジェクト推進委員
/静岡県立大学 経営情報学部経営情報学科 講師)
鎌谷 祐貴 氏(第19回「イクメンの星」)
講座内容
はじめに、「イクメンの星」による体験談の導入として、国保氏より、日本が抱える社会課題である少子化や労働人口減少によってもたらされる影響を説明したうえで、夫の家事・育児時間が増えることによって第2子出生率や妻の就業継続率が向上するなど、日本の課題解決にあたっては男性の家庭進出が大事であると解説いただきました。
その後、鎌谷氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立について自身の体験談をお話しいただきました。2歳半の長男と3ヶ月の長女を育て、オムロン株式会社でエンジニアとして働く鎌谷氏。長女の誕生前に育児休業の取得を検討するも、家族からの反対にあい、業務上も取得が困難になるなど厳しい状況に直面したとのこと。なぜ家族が反対したのか―それは、妻にとっては「家事・育児を任せても中途半端に終わって、かえって私の仕事が増えるのでは?」、両親にとっては「将来の昇進に関わるのではないか?仕事を最優先にするべきでは?」といった不安によるものだったそう。それでも、家族の言葉の中には夫の育児参加のメリットを理解する肯定的意見もあることに気づいた鎌谷氏は、不安を解消すれば長期の休暇を取得して育児・家事に専念できるのではないかとポジティブ思考にシフト。家庭においては家事・育児の「やることリスト」を、職場においては自分が抱える業務内容を休暇取得の半年前から明確化し、休暇を取得しても家族や職場を不安にさせない状況を作り出すことに成功したという鎌谷氏。その結果、会社の制度などを活用し2週間の休暇を取得して家事・育児に専念でき、業務に支障なく職場復帰できたと話しました。育児経験以前は、「家事・育児は妻の仕事で、稼ぐことが父親の最大の役割」と思っていたと話す鎌谷氏は、「家事・育児は家族の仕事、父親の役割は家族の不安を解消すること」だと育児によって生じた自身の気持ちの変化について語りました。
体験談のあとは、国保氏と鎌谷氏によるトークセッション、鎌谷氏と学生による質疑応答が行われました。話の中で、「仕事と家庭の間にシナジー効果はあったか」という国保氏の問いに対し、「育児経験によって仕事に対する意識が変わり、時間制約もあることから仕事の進め方が早くなった。」と答えました。
学生からは、印象的だった話として「「父の役割は家族の不安を解消すること」鎌谷さんの育児を通して変わった父の役割がとても印象的だった」、「みんながイクメンになって「イクメン」という言葉が死語になってほしいということが、とても素敵なことだと思いました。また、育休を取ることだけがイクメンになることではないと感じました」などがあげられ、「鎌谷さんがここまで積極的に休みをとることができたのは、会社の協力があったからできたことだと思う。就職先を選ぶ際に企業のサポート面も選択肢に加えようと思いました」といった感想が寄せられました。
「イクメンの星」による出前講座を山口大学で実施
前回の東洋学園大学での実施に続き、第2回目は山口大学にて実施しました。第15回「イクメンの星」芦田 崇 氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立における自身の体験談についてお話しいただきました。
実施概要
■日時 平成29年11月30日(木)10:20~11:50
■場所 山口大学 吉田キャンパス
■講師 鍋山 祥子氏(山口大学 経済学部 教授)
芦田 崇氏(第15回「イクメンの星」)
講座内容
はじめに、「イクメンの星」による体験談の導入として、鍋山氏より男性の育児休業取得が進まない背景、夫の家事・育児時間が増えることによって第2子出生率や妻の就業継続率が向上するなど男性の家庭進出の重要性などについて解説いただきました。
その後、芦田氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立について自身の体験談をお話しいただきました。現在4人の女の子を育てる芦田氏は、元から育児休業取得意欲が高かったそう。しかし、長女・次女の誕生時は制度上、夫婦どちらかしか育児休業を取得できず、どちらが取得するかの話し合いの末、妻からの「あなたは母乳を出せないでしょう」という一言によって泣く泣く取得を諦めたと話しました。その後、三女の誕生前、法改正により夫婦共に育児休業の取得が可能となり取得を決めたものの、両親や職場からの反対にあったという芦田氏。周囲への働きかけや業務フローの見直しなど、苦労や工夫の末、半年間の育児休業を取得することができたという芦田氏は、取得が困難な状況でも強い”想い”を持つことが大事だと語りました。最後に、女性の社会進出には男性の家庭進出が必要であるとしたうえで、女性は自分一人で抱えすぎず、男性は「手伝う」という姿勢を見直して主体性を持ち、公平な割合で家事・育児を行うことが大事だと語りました。
体験談のあとは、鍋山氏と芦田氏によるトークセッションが行われました。話の中で、「家事・育児経験が仕事にプラスに働いたことはあるか」という鍋山氏の問いに対し、芦田さんは「家事・育児は“今”やらなくてはいけないことが多く、後回しにせず効率良くこなしていかないといけない。仕事では、保育園へ子どもを迎えにいく時間がデッドラインで、時間内に効率よく業務を終わらせることができるようになった」と答えました。
学生からは、印象的だった話として「家事を手伝ってあげるという表現はおかしく、家の仕事なのだから男も責任を持つべきという話」、「子どもが小さい時というのはとても貴重で、子どもの成長を楽しんでほしいという話」などがあげられ、「これからの自分の人生を長く考えるうえで、選択するということがとても重要だと思いました」といった感想が寄せられました。
「イクメンの星」による出前講座を東洋学園大学で実施
社会に出る前の学生に、仕事と家庭を両立することの重要性を知ってもらう機会として、「イクメンの星」による大学出前講座を実施しています。2017年度の第1回目は東洋学園大学にて実施し、第16回「イクメンの星」RI氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立における自身の体験談についてお話しいただきました。
実施概要
■日時 平成29年11月20日(月)10:40~12:10
■場所 東洋学園大学 本郷キャンパス
■講師 宮園 久栄氏(東洋学園大学 人間科学部 教授)
高村 静氏(成城大学 特任教授)
RI氏(第16回「イクメンの星」)
講座内容
はじめに、「イクメンの星」による体験談の導入として、高村氏より男性の育児休業取得が進まない背景やイクメンプロジェクトの活動等について解説いただきました。
その後、RI氏にご登壇いただき、仕事と家庭の両立について自身の体験談をお話しいただきました。
共働き家庭で3人の子どもを育てるRI氏は、平日の1日における仕事と家事・育児の割合について説明し、家事・育児に時間を割くために仕事をいかに効率よく時間内に終わらせるか、その工夫についてお話しいただきました。元からイクメンではなく、子育てを始めたばかりの当初は「自分ではやっているつもり」でいたところ、妻からの戦力外通告を受け、働き方と家事・育児に対する姿勢を見直したと話すRI氏。現在は管理職になり、さらなるステップアップでイクボスを目指し、部下の仕事と家庭の両立を支援していきたいと語りました。最後に、父親が家事・育児を行うことが母親同様に当たり前の世の中になってほしいとメッセージを送られました。
体験談のあとは、仕事と家庭の両立における課題等をテーマに学生同士でグループワークを行いました。宮園教授、高村特任教授、RI氏もグループに加わり、活発な意見交換や質疑応答が行われました。
イベントレポート【イクメン推進シンポジウムを開催しました!】
平成29年10月24日(火)、時事通信ホール(東京)においてイクメン推進シンポジウムを開催しました。 加藤勝信厚生労働大臣の挨拶で幕を開けたシンポジウムは、前半では「イクメン企業アワード2017」表彰式、「イクボスアワード2017」表彰式を行い、後半では「イクメン推進企業 成功の秘訣とは」をテーマにしたパネルディスカッションを行いました。
加藤厚生労働大臣挨拶(抜粋)
女性が出産後も継続して活躍していくためには男性の育児参加が大変重要であり、厚生労働省では、育児を積極的に行う男性を応援するイクメンプロジェクトなどを通じ社会的な機運の醸成を図っている。
本日のシンポジウムをきっかけとして、男女ともに働き続けやすく、男性も子育てをしやすい職場環境づくりにつなげていってほしい。
イクメン企業アワード2017表彰式
加藤厚生労働大臣から、受賞企業4社に表彰状とトロフィーが授与されました。表彰後には、特別奨励賞受賞企業2社の取組紹介、イクメンプロジェクト推進委員会座長 駒崎 弘樹氏(認定NPO法人フローレンス 代表理事)による総評が行われました。
グランプリ(2社)※五十音順
ソニー 株式会社 (東京都港区)
ヒューリック 株式会社 (東京都中央区)
特別奨励賞(2社)※五十音順
アクサ生命保険株式会社 (東京都港区)
株式会社あわしま堂(愛媛県八幡浜市)
■駒崎 弘樹氏 総評(抜粋)
2013年から実施し、今回が5回目のイクメン企業アワードは、40社を超える企業からご応募を頂いた。イクメン企業アワードの目的は、イクメンを世の中に波及し、男性にイクメンになってもらうことである。そして、イクメンを増やすためには企業が変わっていく必要があり、その変化を発信することが大事である。また、国が制度をつくってもそれが企業や従業員に知られなければ利用されないし、利用しようという風土にならないと変わらない。イクメン企業アワードは風土を変えていくための活動である。
今回は、男性従業員の育児休業取得率が全国平均の2.65%(平成27年度)を超えているなどの応募要件を満たし、優れた取組を行っている4社が受賞となった。
○受賞各社の評価ポイント
イクボスアワード2017表彰式
厚生労働省 雇用環境・均等局 宮川 晃局長から、受賞者4名に表彰状とトロフィーが授与されました。
表彰後には、受賞者4名による取組紹介、イクメンプロジェクト推進委員 小室 淑恵氏(株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長)による総評が行われました。
グランプリ(2名)※五十音順
上野 綾子氏(オイシックスドット大地株式会社 販売企画室 週次企画セクションマネージャー)
廣岡 隆之氏(社会福祉法人あいの土山福祉会エーデル土山 法人事務局 施設長)
特別奨励賞(2名)※五十音順
神田 充教氏(株式会社ストライプインターナショナル 取締役兼CHO 人事本部長)
髙金 智久氏(大和リース株式会社 長野営業所 流通建築リース営業所 営業所長)
◎小室淑恵氏 総評(抜粋)
今回で4回目の開催となるイクボスアワードの応募者数は90名で、過去最高の数字となった。
日本の出生率を上げるためには、団塊の世代とは違う選択をし、次の世代のための道を切り開くといった点で、間にいる世代が重要な役割を担う。そして、それがまさしくイクボスである。
ロールモデルとなる管理職が必要であり、それを波及するためにイクボスアワードを実施している。
今年度は、働き方の本質に切り込んだ事例が増えたと感じた。
働き方改革で多様性が生まれ、多様性の結果が商品やサービスのイノベーションにつながる。この好循環をイクボスの皆さんに牽引していってほしいと思う。
○受賞者の評価ポイント
- ・上野 綾子氏(オイシックスドット大地株式会社 販売企画室 週次企画セクションマネージャー)
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自身が育児休業から復職した際の経験がマネジメントに活きていると思う。特に夕方開始の会議をなくすことや、会議参加メンバーの絞り込み、飲み会に参加出来ない社員のため、業務時間内に密度の高いコミュニケーションを取るなど、部下の両立に配慮している。
さらに、自身も定時で帰宅し、時短でも成果を出すことを自ら率先して体現している点を評価した。 - ・廣岡 隆之氏(社会福祉法人あいの土山福祉会エーデル土山 法人事務局 施設長)
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取組を推進することが難しい業界だと思うが、施設長自ら先陣を切って取り組んでいる。また、業務上の課題を分析し、慣例的な会議の廃止や、管理職を含めたノー残業の達成、フリー勤務者といった余剰人員の配置などによって職員の柔軟な働き方を実現している点を高く評価した。
さらに、介護機器も積極的に活用し、負担軽減とあわせて効率化も推進している点は素晴らしい。 - ・神田 充教氏(株式会社ストライプインターナショナル 取締役兼CHO 人事本部長)
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管理職の部下のマネジメント手法は、ティーチング型(指示命令型)からコーチング型(寄り添い型)への変更が社会で求められている。そして、神田氏はコーチング型を実践している。コーチング型を推進しいている企業は残業が発生しづらいと言われている。
神田氏は、定時を守ることを評価対象することでマネジメントと評価を結びつけており、この点も評価できる。また、部下であるマネージャーに、人事管理職として初の育児休業取得を後押しし、スムーズな復職もサポートをしたということが素晴らしい。 - ・髙金 智久氏(大和リース株式会社 長野営業所 流通建築リース営業所 営業所長)
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イクボスが浸透しきっていないと思われる業界で、そこに寄り添った方法でイクボスを実践している点が素晴らしく、同様の業界の企業にとっても参考になると思う。
特に、毎週金曜日を原則アポイント禁止デーとして、金曜日に仕事を詰め込むことで休日まで仕事を持ち越さないようにする工夫など、様々なルールを作っている点を評価した。
また、男性営業職の約1か月の育児休業を後押しし、取得させたことは非常に大きな成果なので、社内で広めていってほしいと思う。
パネルディスカッション
「イクメン推進企業 成功の秘訣とは」 をテーマにディスカッションを行いました。
登壇したグランプリ受賞企業2社からの取組紹介や取組に当たっての課題・効果などに関する率直な話を受け、白河 桃子氏(少子化ジャーナリスト・相模女子大学客員教授)からは社会の競争力に関わる問題としてのイクメン推進の必要性や、働き方改革には「リーダーシップ」「インフラ整備」「マインドセット」が欠かせないといった解説がありました。
「イクメンスピーチ甲子園2017」決勝スピーチ
今年のイクメンスピーチ甲子園の決勝スピーチは、父親向け雑誌『FQ JAPAN』主催「イクフェス イオンレイクタウンkaze」内で開催しました。
イクメンプロジェクト公式サイトにて、育児と仕事の両立に関するエピソードを募集し、推進委員会での予選審査の結果、決勝進出となった3名が公開スピーチで競い合い、その場で優勝者「イクメンの星」を決定しました。
当日、会場には約400名の方が集まり、決勝進出者の熱のこもったスピーチや、審査員との育児にまつわるやり取りに耳を傾けていました。
決勝スピーチの様子はこちらから
開催概要
■日時 平成29年10月15日(日)14:00~14:30
■場所 イオンレイクタウン kaze(埼玉県越谷市)
■審査員
新田 龍 氏(第4回イクメンの星/働き方改革総合研究所株式会社 代表取締役)
宇都 直也 氏(『FQ JAPAN』編集長)
棚橋 弘至 氏(プロレスラー)
決勝スピーチ
【発表者1】 斉藤 啓司 氏
【エピソードタイトル】
イクメンの秘訣
【エピソード概要】
育児時間を増やすために職場の管理職として働き方改革に取り組み、残業を0時間にすることに成功。妻が少しでも育児から離れる時間を作るため、平日の帰宅後と休日の育児を担う。
【発表者2】 鎌谷 祐貴 氏
【タイトル】
育休取得まさかの大反対!“不安解消”で乗り越える!
【エピソード概要】
育児休業取得を家族から反対され、職場でも業務都合上取得困難になるも、家庭では家事に積極的に取り組み、職場では事前に先々の計画と目標を明確にすることで、家族と職場の不安を解消。
【発表者3】 桜井 裕一 氏
【タイトル】
改めて気づく会話の重要さ
【エピソード概要】
「仕事と育児の両立」のためには、“きちんと上司や部下と会話をすること”が重要。上司・部下に自身のスケジュールや業務を小まめに共有することで、半年間の育休取得後、短時間勤務を1年以上継続。
審査結果
優勝
鎌谷 祐貴 氏
見事優勝に輝いた鎌谷さんは、「イクメンの星」として選定されました。鎌谷さんのエピソードは、「イクメンの星 ご紹介」ページからご覧いただけます。
「ファザーリング全国フォーラムinおおいた」でセミナーを開催
2017年6月16日(金)、17日(土)の2日間、「ファザーリング全国フォーラムinおおいた」が大分県大分市にて開催されました。
「目指せ“子育て満足度日本一” 大分から発信! 父親の笑顔、母親の笑顔、子どもの笑顔が社会を変える」をスローガンに開催された今回のフォーラムには、企業、NPO、行政等の関係者のほか、一般の方々などが来場しました。
イクメンプロジェクトでも分科会を実施。男性の仕事と育児の両立支援に取り組む企業など向けたセミナーを開催しました。
開催場所:ホルトホール大分(大分県大分市金池南1丁目5番1号)
主催:ファザーリング全国フォーラムinおおいた実行委員会(NPO法人ファザーリング・ジャパン、NPO法人ファザーリング・ジャパン九州、おおいたパパくらぶ、おおいたおやじネットワーク、大分市、大分県)
分科会としてセミナーを開催
テーマ:「イクメン育成企業セミナー~男性の育休取得のために~」
日時:2017年6月16日(金)15:45~17:15
内容:イクメンプロジェクトで制作した職場内研修用資料を用いながら、育児休業取得の必要性・メリット、取得のタイミング等について解説しました。また、地域で先進的な取組を行っている企業の事例について、取組に当たっての課題、それをどのように解決したか、取組による効果・メリットなどを紹介しました。
セミナーの締めくくりには、参加者によるグループワークを実施。育児と仕事の両立のために必要な職場環境の改善について、参加者間で意見交換が活発に行われました。
セミナーで使用した職場内研修用資料はこちらからダウンロードができます。
展示ブースを設置
イクメンプロジェクトで作成した、イクメン企業アワード2016受賞企業の取組を紹介する事例集、イクボスアワード2016受賞者の取組を紹介するインタビュー集など、各種資料を配布しました。
配布した事例集等はこちらからダウンロードできます。
また、「Working Fathers’ Meeting」を実施し、イクメンのロールモデルを社内で輩出している。
さらに、日本から世界にプロダクトとしてのイノベーションを出している企業で、働き方のイノベーションに手をつけている点を高く評価した。取組の結果、従業員がコア業務にかけることができる時間が29%から46%にまで増え、企業の強みや競争力の高さに繋がっているということは刮目するほどの事例である。
また、育児休業の最初の1か月間が有給化されるのみならず、事業所内保育所や、ベビーシッターの利用支援、学童クラブの利用支援、病児保育の利用支援など、充実した各種補助制度が整えられている。
さらに、経営トップ自らがダイバーシティ経営を強いメッセージとして従業員に発信しているということが素晴らしい。
従業員数が200名弱でありなら徹底した働き方改革が行われているということが、全国の同規模企業のロールモデルとなる。
大変ユニークだと感じた取組は、5営業日以上の育児休業取得で子ども商品券を支給するということである。
また、在宅勤務を推進している点が評価できた。利用条件を「育児や介護等の家庭の事情に関係なく利用ができる」としており、働き方改革の一貫として位置づけられているという姿勢が素晴らしい。取組の結果、在宅勤務利用者は2014年から2016年の2年間で、50名から180名と3倍に増えている。
さらに、男性従業員の育児休業取得率は2013年の13%から2016年には32%まで増えており、地道に取り組んできた結果が数値に表われている。
管理職の対応で男性の育児休業取得に歯止めがかかってしまうので、管理職から理解を示して男性従業員に申請を薦めていくということが素晴らしい。育児休業を1か月取得すると保育料補助の手当てが支給されるという点も評価できた。
また、改善提案制度による業務効率化やスキル表を活用した多能工化により、働き方の柔軟性を高め、生産性を上げているという点が素晴らしい。
取組の結果、2012年は5.6%だった男性の育児休業取得率が2016年には88.9%と大幅に増えている。